消防団員の活動には興味があるけど、活動が危険なのでは…?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。今回、岐阜県消防学校の教官に消防団員の安全確保についてインタビューしました。
消防団員の安全確保の取組について、ご覧ください。
- Q消防団活動に危険なイメージを持たれている方がいらっしゃるようですが、どう思われますか。
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A
消防団活動は、災害が発生したときの消火活動、救助活動、捜索活動などのほか、平常時の訓練、広報活動、普及・啓発活動など様々あります。危険なイメージは、主に、災害発生時の活動に対するものと思いますが、災害時も安全管理を徹底して活動しています。
機能別団員(機能別分団)制度
それぞれの能力やメリットを活かしながら、特定の消防団活動や時間の許す範囲で活動する機能別団員(機能別分団)の制度がある市町村もあります。
【機能別団員(機能別分団)の一例】
広報活動班/火災予防啓発消防団員 など
詳しくはこちら…
「Q10機能別団員・分団ってどんな活動をするの」
- Q災害発生時には、消防団員だけで活動しているのですか。
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A
消防団員だけで活動するわけではありません。火災などの災害現場では、消防署に勤務する消防士とともに活動します。
消防士は、より困難な状況において活動できるよう専門的な技術を身に付けている常勤の専門職です。災害発生時には、消防団員は、消防士と連携して活動を行っています。
- Q災害現場では、消防士の方と一緒に活動をしているのですね。
では、そうした活動で怪我などが発生しないようにするためには、どうしたらよいでしょうか。 -
A
大切なのは、準備運動を行った上で、決められた方法・手順で活動することです。消防団員の活動には、様々な方法・手順が決められています。堅苦しく思われるかもしれませんが、こうした方法・手順は、自身を守るためのものでもあります。
例えば、ポンプの操作で、「積み下ろしは3名以上で行う」「放水時には、ホースの先端を持つ人に声をかけてから行う」などの手順があります。これは、ポンプに重量があり、体を痛める原因になりかねないこと、また、声をかけずに放水すると、水圧でホースの先端が暴れて怪我の原因になりかねないことから決められているものです。
方法・手順をしっかり守ることで、思わぬ危険を低減することができます。
また、団の指揮者の指示をしっかり守ることも大切です。
非常時には、気持ちがたかぶって、無理な行動をしてしまうこともあり得ます。指揮者は、状況を冷静に判断して指示を出しますので、団員は自身の安全を確保しながら、適切な活動を行うことができます。
令和5~7年の県内の消防団員公務災害の発生状況
県内消防団員の公務災害の発生状況は以下のとおりです。
- Q方法・手順や団の指揮者の指示をしっかり守ることが大切なのですね。方法・手順を身に付けるためには、どうしたらよいでしょうか。
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A
やはり、「基本」を覚え、繰り返し訓練することが重要です。消防団は、団員の安全第一を考え、訓練を実施しています。
日頃の訓練を通じて、危険を認識し、それに対処する知識や技術を身に付けることができます。初めは思うようにできないこともあるかと思いますが、繰り返し訓練を行うことで知識や技術が定着します。
また、消防学校では、消防団員教育として階級や経験年数に応じて、幹部向け教育や一般団員向け教育を行っています。座学や訓練施設を使用して安全管理や災害対応のための教育訓練を行っています。
消防団員安全管理マニュアル
岐阜県では、災害現場に即した消防団員の安全を確立するため、消防関係者等の意見を聞きながら、火災時、風水害時等の活動分野ごとに、出動から引き揚げまでの時間的な流れを組み合わせ、 消防団員が自ら命を守る退避判断基準を盛り込んだ安全管理マニュアルをガイドラインとして作成しています。
詳しくはこちら…
「消防団員安全管理マニュアル」
- Q
訓練を通じて、基本をしっかり身に付けて、それを忠実に実践することで、危険を低減できるということですね。
それでは、万が一、怪我などが発生してしまった場合には、消防団員に補償はあるのでしょうか。 -
A
補償の制度が整備されていて、怪我などが発生した場合には、市町村の条例により怪我の治療費などが支給されることになっています。
消防団員の公務災害補償
詳しくはこちら…
「消防団員の身分・処遇 5.公務災害補償」
- Q最後に、メッセージをお願いします。
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A
「一つの事故はすべての功労を無にする。」という言葉があります。消防団活動を安定して続けていくためには、業務遂行時に受傷者を出さないことが重要であり、安全確保のために団、消防学校をはじめ様々な取組が行われています。
消防団は、いざというときに頼りになる地域防災の要です。消防団活動にご興味のある方は、ぜひ、お住いの市町村にお問合せください。